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2009年1月 9日 (金)

オランダ・モデルから日本モデルへ

 春闘を前に経団連会長の口からワークシェアリングという言葉が出るようになった今こそ、危機をチャンスに変えて、労働時間短縮、ワークライフバランスのための戦略的な行動を取る好機と考えます。

 独自のワークシェアリングを成し遂げたオランダは、今後の日本
の好例になるかと思います。それを取り上げた書籍、

「オランダモデル―制度疲労なき成熟社会」
長坂 寿久 (著)

は、地味な本ですが、ワーシェアリングの論議をする上で、非常に示唆に富んだ内容です。

出版が2000年4月であるため、資料としては古いかもしれませんが、逆に考えれば、2009年の日本社会の現在地が、オランダの2000年以前なのでしょう。

 私の周囲の実感として、ワークライフシェアリング、ワークライフバランスの概念がなかなか浸透せず、言葉として知っている人は増えてきても、私たちの国では達成できっこない理想としてとらえられている風潮を感じます。
「いろいろ言ってるけど、結局この国は変わらないんだよな・・・」というあきらめの言葉を耳にします。

 ひとつには、これらがカタカナの輸入概念であり、メディアが取り上げる国がアメリカのような極端な例が多いためかと思いますが、何よりも「変えることができた」社会が現にあることと、その社会変革の過程が、具体的なイメージを持って知られていないからではないでしょうか。

 オランダ・モデルをたたき台にして、日本・モデルを作ることができたなら、どんなに素晴らしいことでしょう。100年に一度の危機といわれるなら、今の私たちは明治維新前の志士と気持ちを同じくしているのかもしれません。刀をPCに代えて。

 理想を高く持って、日々の積み重ねを精進していきたいと思います。

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